歯の重要な役割を知ろう!

歯が痛くなってきてはいるけど、歯医者に通う時間がない。面倒である。と先送りにしてしまっている方は少なくありません。歯は食事をするためだけに存在しているわけではなく、その他健康にも影響を与えます。「歯を失って、初めてその大切さに気付いた」と後悔をしないためにも、歯の重要な役割について知っておきましょう。

歯の重要な役割とは?

スマホで通話する女性

発音

歯が欠けてしまったり、失ってしまうと発音がはっきりとせず、言葉が伝わりにくくなるのをご存知でしょうか?言葉を発する基礎となる[a][i][u]の母音は、口の中が狭くなったり、何か異物が入ったりすると、正常に発することができなくなるのです。歯の間の大きな隙間、噛み合わせが悪い、出っ歯など、歯に異常がある方と歯並びが正常な方を比べると、発音の良し悪しがはっきりと分かります。

POINT 1

力・バランス

日常生活で意識している方はほとんどいないとは思いますが、私たちは歯を噛みしめることで力を発揮しています。歯を噛みしめることにより、首の骨や周りの筋肉が固定され、より強い力を出すことができるのです。プロのスポーツ選手などが歯のケアに気を配っているのは、噛みしめすぎて歯が悪くなりやすいという理由だけではなく、力や身体を支えるバランスに歯が大きく関わっているからです。

POINT 2

食事の摂取と栄養補給

歯は食べ物を噛んで細かく砕く役割を果たします。歯で食べ物を細かく砕くことは、消化器官にとってとても重要です。適切に砕かれた食べ物は胃や腸での消化がスムーズに行われ、栄養素が体内に適切に吸収されます。

POINT 3

健康やストレス解消

噛むこと自体、歯周辺の血行を促進したり、唾液の分泌や脳の活性化をサポートしたりと、私たちが健康を保持するために様々な働きをしてくれています。また、ストレスにも歯は関係しています。ストレスを感じると脳内ドーパミン含有量が増加します。噛むパワーはドーパミンの過剰放出を防ぎ、脳内ドーパミンの含有量を減少させてくれるため、ストレス解消のためにも働いてくれているのです。ガムを噛むことでイライラを少なくし、物事に集中できることもあると思いますが、これも歯が健康な状態だからだといえます。


歯が痛くなってから歯医者に通うのでは、既に状態が悪化していて症状が進行してしまっています。最悪の事態を避けるためにも、歯医者には定期的に通うようにし、自分では取り切れない汚れを落とすクリーニングによる予防や、虫歯の早期発見で進行を食い止めましょう。