正しい歯磨きの大切さ
今回は正しい歯磨きの大切さについて、詳しく解説します。
歯磨きの大切さ
歯磨きは、口腔衛生を保つ最も基本的な方法です。適切に行わないと、虫歯や歯周病などの口腔疾患のリスクが高まります。歯垢は日々形成され、その中の細菌が糖分と反応して酸を生成し、これが歯のエナメル質を侵します。これを防ぐため、正しい歯磨きが不可欠です。
歯周病とは
口腔衛生の基本は、正しい歯磨きと定期的な歯科検診です。歯ブラシは柔らかい毛のものを選び、フロスや歯間ブラシで歯と歯の間の清掃も忘れずにしましょう。また、酸性の食べ物や飲み物を摂取した直後は、エナメル質が酸によって一時的にやわらかくなってしまいます。柔らかいままの状態で歯を磨いてしまうとエナメル質が傷ついてしまいます。
なので、食後から30分程度あけてから歯磨きする方がより効果的です。
正しい歯磨き方法
・歯ブラシを45度の角度で歯肉に対して傾ける。
・小さな円を描くように優しく磨く。
・歯の表面だけでなく、裏面や噛み合わせの面も忘れずに。
・歯ブラシを定期的に交換し、一回の磨きに2〜3分をかける。
・フロスや歯間ブラシを使用して、歯と歯の間もきれいにする。
口腔衛生と健康の繋がり
心臓病との関連
歯周病は、原因菌によって引き起こされます。
これらの原因菌が血流に入り込むと、動脈硬化を引き起こし、心臓病のリスクを高める可能性があります。定期的な歯磨きと歯科検診により、これらのリスクを低減できます。
糖尿病との関係
口腔衛生が悪いと、糖尿病の管理が難しくなることがあります。歯周病は血糖値に影響を与え、糖尿病の症状を悪化させる可能性があります。そのため、糖尿病患者にとって口腔衛生は特に重要です。
妊娠中の健康への影響
妊娠中の女性は、ホルモン変化のために歯周病になりやすく、これが早産や低体重児の出産リスクを高めることがあります。適切な口腔衛生により、これらのリスクを減らすことができます。
消化器官への影響
口腔衛生が悪いと、そしゃく機能が低下し食べ物の消化が不十分になることがあります。良好な口腔衛生は、効果的な消化のためにも重要です。
まとめ
このコラムを通じて、正しい歯磨きの重要性とその方法について理解いただけたと思います。
お口のトラブルで悩んでいる方は当院まで、お気軽にご相談ください。
この記事の著者・監修者
院長 工藤 崇裕
患者さま一人一人のお口の中は違います。ですから、患者様一人一人の状態を検査・診断を通して把握しながら、お口の中の健康を保てるようにお手伝いしたいと考えています。そのために、蔵前駒形ひまわり歯科クリニックでは、患者様との3つのお約束をしています。
略歴
- 九州歯科大学 卒業
- 九州歯科大学付属病院
- 九州歯科大学 歯周病科大学院
- 蔵前駒形ひまわり歯科クリニック 開院
- 三井記念総合病院 登録医認定